私は現界では医者に見放されたが、神様に綱をかけられたと思っている。
現界にいるうちに出来る限り伝えたい。
話をすればきりがないが、
今日は今迄解決がつかなかった問題が2〜3日前に解決したのでその話をしたい。
それは大正10年の第一次大本事件勃発直前の『神の国』1月号の
実説本心高熊山に書かれたものの中にある
「三大秘密」とは何かということである。
一つは聖師の出生の秘であり、有栖川宮熾仁親王の落胤であること。
もう一つは同じく出生の秘にかかわることであり、
第二次事件の勃発の引き金となった
「あやべにてんしをかくせり〜いまのてんしにせものなり」の
十二段がえしの大本宣伝歌。
聖師はこの宣伝歌が当局の手にわたるよう仕組まれたが、
当局は既に聖師の出生にまつわる情報を得ていたために、
逆不敬のおそれから、踏み込めずやがて無罪となる。
そしてもう一つの秘、これが私の中で長く解決出来なかった。
それは『霊界物語』10巻の総説歌に出てくる
「二人の真の吾知己に」の二人とは一体誰をさすのか、
古くからこのことについては天皇と皇后という説があったが、
私には釈然としなかった。
そしてもう一度出生の秘と聖師の大仕事を冷静に見直した結果、
この二人というのは厳の御魂と瑞の御魂であると確信するに至った。
(伊都能売の御魂として)
大過去の現在の「天の岩戸開き」は嘘と力で開いたもの。
その投影が大現在の現在では「明治維新」まさしく嘘と力で開いたものである。
そして好むと好まざるとにかかわらず
その主役が有栖川宮熾仁親王であり、その落胤が聖師。
開祖の善の御役に対し、聖師は悪の御役。
しかし聖師はあらゆる苦難に対し愛と真で立ち向かわれた。
つまり過去の嘘と力の過ちを愛と真で贖い、
大未来への投影を正しいものになる様革める。
私が聖師の出生にこだわることによって様々な誤解を生んできたが、
出口家が天皇の血筋であるということ(そんなちっぽけなこと)を
いいたくてこだわったのではなく、
この様に神の経綸というものが血筋までもそろえるという
恐ろしい迄に周到なものであり、
悪の落胤として出生された聖師が
(引用者註:父、熾仁親王は心ならずも嘘と力で開いた明治維新に加担し、
最後には自らそれを責めて品川御殿で割腹自殺された)
贖い主としてあらゆる苦難に愛と真で立ち向かわれ、
主神の期待に応えられた(伊都能売の御活動)ということを
『大地の母』の折の姿勢同様正しく伝えたかったということである。
開祖は間違いなく善であるが、開祖だけでは進展はない。
しかし聖師は悪をかぶりながら大仕事をエンジン全開でなしとげられた。
善が良くて悪が悪いのではない。
霊体一致であり、瑞のみが伊都能売になりうる由縁である。
参考資料
出口王仁三郎の時間論(『神霊界』大正11年10月25日号「松葉の塵」より)
*この表の上から下へ、その関連する過去の時代を投影しながら、
らせん状に時間軸は流れていきます。
過去
・大過去 現在
未来
*大過去とは神代の時代のこと
過去(大過去の過去の投影)…今、われわれから見たいわゆる「歴史」
・大現在 現在(大過去の現在の投影)…今、われわれが住んでいる「現在」
未来(大過去の未来の投影)…いわゆる一般的意味における「未来」
*大現在とは今の人類史のこと
過去(大現在の過去の投影)
・大未来 現在(大現在の現在の投影)
未来(大現在の未来の投影)
*大未来とは真の立替え立直しされた「みろくの神代」のこと
つまり、大過去からの因縁を引きずって、大現在の現在に歴史は投影されます。
その今ある悪の因縁を、嘘と力ではなく、愛と真で立ち向かい、立て直して、
大未来に正しく投影させることが「みろくの世」招来のカギなのでしょうね。